ルーム・トゥ・リード過去の取り組み

ROOM TO READ

タンザニア図書室開設プロジェクト

バガモヨは、人口31万1000人の都市で、プワニ州に属した、6つの地区の1つです。海岸沿いに位置し、
19世紀には象牙や奴隷貿易の主要な港として発展しました。最近では、ユネスコの世界遺産に指定されました。
バガモヨは、近年、 急速に人口が増えていますが、計画や資源に乏しく、都市の貧困につながっています。
地区の住民の約65%はスラムに住んでおり、基本的な 公共サービスにアクセスできません。
この広範囲に及ぶ貧困と急速な人口増加は、学校システムにも大きな影響を与えています。

バガモヨにある133校の小学校では、先生ひとりあたりの生徒数が39人にのぼります。
教室はとても混雑していて、うるさく、学習教材も十分にないことから、たくさんの課題があります。

タンザニア図書室開設プロジェクト

お客様からの温かいご支援のおかげでタンザニアに図書室を設置することができました!

このような活動ができるのも、お客様のご支援のお陰です。誠にありがとうございました!

図書室で一緒に読書をする生徒たち
図書室で一緒に読書をする生徒たち
新しい本を夢中で読む生徒
新しい本を夢中で読む生徒
新しい図書室が入っている学校の外観
新しい図書室が入っている学校の外観
生徒が自宅で本を読むために貸し出しを手伝う先生
生徒が自宅で本を読むために貸し出しを手伝う先生
識字教育を実施する先生
識字教育を実施する先生
図書室に飾られている寄贈メッセージプレート
図書室に飾られている寄贈メッセージプレート

学校プロフィール

学校名: Lunga小学校 対象学年: 幼稚園生-7年生
プロジェクトID: TZ-LP-15-0007 生徒数: 384 (170 girls, 214 boys)
国: タンザニア 教員数: 14 (10 female, 4 male)
地区: バガモヨ
市/村: ルンガ

プロジェクト詳細

図書スペース

教員研修およびサポート体制+ 高品質の読書教本+ 子どもにやさしい学習環境
図書室の種別:独立型

独立型の図書室は、学校内の指定されたスペースに作られます。このスペースはルーム・トゥ・リードが建設した建物の場合もあれば、既存の使用されていないスペース(倉庫や職員室など)の場合もあります。この独立タイプの図書室は、生徒たちの読書習慣を育むために適した環境となるよう、図書や教材などのリソースを充実させています。図書室には、書籍ならびに書棚、ゲーム、ポスターおよび図書室用の文房具などが取り揃えられ、家具も、子どもたちが本を見つけやすいように、また簡単に手が届くようにデザインされています。壁一面に、地図や生徒の研究および教材のポスターが掲示されていて、生徒たちがくつろいで、自由に読書できるようになっています。生徒たちは休み時間や始業前、放課後に図書室を訪れて本を読んだり、教材を使用することができます。また、教員たちが、生徒たちを連れて図書室で授業を行うこともあります。

図書室への寄贈品
学校
Lunga 小学校 401 冊―ルーム・トゥ・リードが出版した現地語の図書
218冊―ルーム・トゥ・リード出版以外の現地語の図書

先生/司書対象の図書室の運用・管理研修

ルーム・トゥ・リードは、サポート開始から1年以内に最短でも3日間の研修と、2年目と3年目に1~2日間の補修プログラムを、図書室に従事する全司書・教員を対象として実施します。
この研修は、相互に密接に関連があり、図書室の発展段階に応じて研修テーマを決定しています。さらに、定期的に訪問視察を行い、直接のコーチングや、プログラム実施に対するフィードバックを提供しています。教育者をサポートしています。ルーム・トゥ・リードは、図書室の品質を評価ツールを用いて調査し、16 の指標で図書室の機能性を評価し、これらの評価に基づいて、各校へのサポートの頻度や種類を決定します。

図書館・図書室運用・管理研修の内容
学校 期間(日数) 研修テーマ
Lunga 小学校 2015年11月4日 (4日間) 書籍のレベル付;子どもに優しい環境づくり;図書室と読書の重要性;図書室の管理;そのほか
2016年2月8日 (4日間) 書籍のレベル付;子どもに優しい環境づくり;先生たちへの働きかけ;図書室と読書の重要性;
図書の時間と読書活動;そのほか

識字教育プログラムの成果(グローバルおよびタンザニア)

構造的な変化:ルーム・トゥ・リードの支援校を超えて、識字教育のレベルを向上

寄付という投資をしていただくことで、ルーム・トゥ・リードは、質の高い教育プログラムを展開し、 測定可能な成果を出すことができます。私たちは、質の高いプログラムを大規模に実施できる力を持っていると現地および政府、ほかの非営利組織にも認知されており、教育政策やカリキュラムに変化をもたらすため、ルーム・トゥ・リードとのパートナーシップを希望されています。
以下は、子どもの幅広い識字学習の向上に焦点を充てたパートナーシップの好例をご紹介いたします。みなさまが私たちの活動に投資してくださっていることを非常に重く受け止めており、みなさんがサポートしてくださった学校の子どもたちが最大限の恩恵を受けられるようために、そしてさらに大きなインパクトを与られるよう、全力を尽くします。御社と、そして、世界中のパートナーからのご支援のおかげで、非識字という大きな課題を、人生をかけて、解決することができます。

タンザニアの構造的変化

タンザニアは、ルーム・トゥ・リードの支援の歴史が一番短い国で、2012 年に支援を開始しました。 支援を開始して3年たらずではありますが、タンザニアの識字教育を改善するために、現地政府、 USAIDそしてRTIインターナショナルとパートナーシップを組むことで、大きく前進しています。ル ーム・トゥ・リードは、小学校1年生から4年生における識字教育の教材を開発し、140 万人のタンザニアの子どもたちの支援を見込んでいます。

グローバルリサーチ、モニタリングおよび評価

ルーム・トゥ・リードは、地域社会に対して最高レベルの教育プログラムを確実に提供できるよう、 継続的にリサーチを行い、自分たちの活動をモニタリングし、評価を実施しています。
そのために、 毎年各プロジェクトのデータを収集し、活動のインパクト(効果)を数値的に計測し向上できるよう分析を行いいます。2014 年の識字教育プログラムを対象としてのものです。
以下に、その分析によって明らかになった特筆特筆すべき点をご紹介いたします。

生徒たちの読書力への影響

識字教育プログラムを実施した国々で、ルーム・トゥ・リードが子どもたちの読書力に与えた影響を調査するために、定期的な測定を実施しています。これらの調査では、プログラムに参加し生徒たちの読書力と、プログラムに参加していない公立学校の生徒たちの読書力とを比較しており、3つの時期 (小学一年生の始めと終わり、そして小学2年生の終わり)に実施しています。
2014 年に初めて、私たちが支援を行っている国々に関する小学校1年生と2年生に関する報告を行うことができました。 以下のグラフは、この調査で実施した 20,000人以上の子どもたちの調査結果を表しており、私たちのプ ログラムに参加した子どもたちが、プログラムに参加していない学校の生徒たちと比較して、より早く、 スムーズに読書することを身につけていることが分かりました。

【下記のグラフ】ルーム・トゥ・リードが支援を行っている学校と行っていない学校での 一分あたりに平均何文字読めるか文字数の比較

読書の流暢さは小学校1年生の始めと終わり、および小学校2年生の終わりに調査実施
グレー: 支援を受けていない学校
ブルー: ルーム・トゥ・リードが支援している学校 (注:ネパールの小学校1年生のデータは利用できない)

ルーム・トゥ・リードが支援を行っている学校と行っていない学校での 一分あたりに平均何文字読めるか文字数の比較

ルーム・トゥ・リードで支援を行っているかどうかで、結果は顕著です。ルーム・トゥ・リードの識字教育プログラムは、識字学習について難易度の高い環境下においてもインパクト(影響)を及ぼしていることが分かります。

図書室の利用状況: 図書室1室あたりの平均貸出冊数

1年間の図書室を本を借りた冊数を、毎年計測しています。
2014年には、ルーム・トゥ・リードの図書室から1室あたり平均 2192冊、合計 950万冊以上の本が 貸し出されていました。
平均貸出冊数は、調査開始以来、年々増えていっています。これは、子どもたちが読書習慣をはぐくむ着実に増加しています。貸出冊数 によって、ルーム・トゥ・リードの図書館・図書室が、子供たちの読書習慣を育むという目的が果たされていることが示されました。
[図] 図書室1室あたりの本の平均貸出冊数の推移

図書室1室あたりの本の平均貸出冊数の推移

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